選択的収音の研究
| 背 景 音声認識の技術的進歩は著しいものがありますが、広く実用されるには至っていません。 その原因の一つに周囲雑音（騒音）の混入があります。 そのほかにも様々な収音の場面において、目的とした音声を選択的に収音する技術は強く望まれています。 研究内容 ここでは、マイクロホンアレー（複数のマイクロホンを用いた収音装置：図１図２ ）により得られる音の空間的情報を利用した方法の開発を進めています。 AMNOR AMNOR（適応形雑音抑圧マイクロホンアレー）は、目的音に若干の誤差を許容することで、高い雑音低減効果を得ようとする処理方式です。 （文献） 処理前の音声 処理後の音声 しかし、この方式は、雑音のみが存在して、目的音が存在しない、という時間区間をユーザーが指示する必要がある、という制約を持っています。 そこで、現在、この制約を取り除くための研究を進めています。 また、雑音抑圧量と目的音のひずみとの間のトレードオフ関係を明らかにして、マイクロホン配置やフィルタ次数などを最適化する研究を進めています。 |
 図１．マイクロホンアレー（１） |
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 図２．マイクロホンアレー（２） |
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 図３．適応形雑音抑圧マイクロホンアレー (AMNOR) の処理ブロック図 |